Kill To Get Crimson  - 2007 -
Mark Knopfler


1, True Love Will Never Fade トゥルー・ラヴ・ウィル・ネヴァー・フェイド (04:21)
2, The Scaffolder’s Wife ザ・スキャッフォルダーズ・ワイフ (03:52)
3, The Fizzy And The Still ザ・フィジー・アンド・ザ・スティル (04:07)
4, Heart Full Of Holes ハート・フル・オブ・ホールズ (06:36)
5, We Can Get Wild ウィー・キャン・ゲット・ワイルド (04:17)
6, Secondary Waltz セカンダリー・ワルツ (03:43)
7, Punish The Monkey パニッシュ・ザ・モンキー (04:36)
8, Let It All Go レット・イット・オール・ゴー (05:17)
9, Behind With The Rent ビハインド・ウィズ・ザ・レント (04:46)
[ Personnel ] 10, The Fish And The Bird ザ・フィッシュ・アンド・ザ・バード (03:45)
11, Madame Geneva’s マダム・ジュネーヴズ (03:59)
Mark Knopfler - guitars and vocals 12, In The Sky イン・ザ・スカイ (07:29)
Richard Bennett - guitars
Guy Fletcher - keyboard and backing vocals
Glenn Worf - bass guitar
Chad Cromwell - drums
Chris White - flute, saxophone and clarinet
Steve Sidwell - trumpet
Ian Lowthian - Accoudion
John McCusker - violin and cittern
Frank Ricotti - vibes
Recorded : in 2007
Producer : Mark Knopfler, Chuck Ainlay, Guy Fletcher
Release : September 17, 2007
Label : Warner Bros. Records



前年(2006年)のエミルー・ハリスとの共演、ワールドツアーを経て2007年9月に発売されたソロ5作目の作品です。
前作[ Shangri-La ]でもみられた傾向ですが歌に重点を置いた曲作りが一層顕著になっており、スコットランド民謡やアイリッシュ、ケルト風のスローなテンポの曲が大半を占めています。
持ち味である華麗なギターはまるでスプートニクスのボー・ウインバーグばりの往年の北欧エレキインスト風サウンドといった趣きで、叙情的というよりはどこか哀愁を帯びたノスタルジックなサウンドのギター・プレイに終始しており最近の彼の好みを反映している様で興味深いです。

M-2のGibson Les Paulとフルートの絡みは絶品ですし、M-7のFender Stratocasterによる北欧エレキインスト風プレイが全開の素晴らしいギターが随所で堪能出来ます。
またM-12ではアコースティック・ギターMartin 000-40Sによるバッキングやオブリと、Dire Straits以来お馴染みのChris WhiteのTenor Saxとの絡みはアルバムの最後を飾るに相応しいドラマティックな演奏となっています。

バッキング参加メンバーは基本的には前作までのメンバーと殆ど変わりなく、何年も同じメンバーでツアーを重ねてきているのでバンドとしての熟成感というかコクの様なものが良く出ており現在のノップラーの音楽には欠かせない最良の調味料になっているといえるでしょう。

ちなみにこのアルバムからシングルカットされたのはM-1[ True Love Will Never Fade ]とM-7[ Punish The Monkey ]で、M-1はヨーロッパでのシングル、M-7はアメリカでのシングルとなっています。

またM-6[ Secondary Waltz ]は1995年頃にソロ第1弾アルバム[ Golden Heart ]のスタジオ・セッションで既に演奏されていた曲ですが、やっと日の目を見たというところでしょうか。

アルバム全体を通してスローな曲が多いので一聴するとまったりとしていて地味な印象を受けますが、聴けば聴くほど滋味の様な味わいのある佳作だと思います。

タイトルの[ Kill To Get Crimson ]ですが、これはM-8の[ Let It All Go ]の歌詞から採られています。

そしてとても印象的なジャケットのイラストは英国の画家John Bratbyさんがが描いた絵画で、なんでも日本でもよく知られている画家さんで惜しくも1992年に亡くなられているそうですが、紀伊国屋書店等で彼の洋書の作品集を立ち読みしたら、同じ様なタッチの作品が沢山あり(当たり前ですが)、ノップラーは彼の他の作品を採用しても良かったのではと思われるぐらい素敵な作品ばかりでした。(私に言われるまでも無く、沢山の作品の中から選んだのでしょうが・・・・)

なお初回限定盤としてインタビューやスタジオ・セッションを収めたリージョン・フリーのDVDと合わせた2枚組もあります。
(但しPAL規格のヨーロッパ盤CDではなく、NTSC規格のアメリカ盤CDを購入しないと日本ではPC以外ではDVDが観られないのでご注意を!)

情報によりますとEU盤(International盤)でも普通にDVDが観られるそうです。失礼致しました。


<by Knopfleri (ノップレリ)>

個人的評価 ★★★★ (満点 = ★★★★★)