The Ragpicker's Dream  - 2002 -
Mark Knopfler


1, Why Aye Man ホワイ・アイ・マン (06:14)
2, Devil Baby デヴィル・ベイビー (04:05)
3, Hill Farmer's Blues ヒル・ファーマーズ・ブルース (03:45)
4, A Place Where We Used To Live プレイス・ホエア・ウィ・ユースト・トゥ・リヴ (04:34)
5, Quality Shoe クオリティ・シュー (03:56)
6, Fare Thee Well Northumberland フェア・ジー・ウェル・ノーザンバーランド (06:29)
7, Marbletown マーブルタウン (03:33)
8, You Don't Know You're Born ユー・ドント・ノウ・ユア・ボーン (05:21)
9, Coyote コヨーテ (05:56)
[ Personnel ] 10, The Ragpicker's Dream ラグピッカーズ・ドリーム (04:20)
11, Daddy's Gone To Knoxville ダディーズ・ゴーン・トゥ・ノックスヴィル (02:48)
Mark Knopfler - guitars and vocals 12, Old Pigweed オールド・ビッグウィード (04:34)
Richard Bennett - guitars
Jim Cox - piano and hammond organ
Guy Fletcher - keyboard and backing vocals
Glenn Worf - bass guitar
Chad Cromwell - drums
Recorded : in 2002 ?
Producer : Mark Knopfler, Chuck Ainlay
Release : September 30, 2002
Label : Warner Bros. Records


2002年9月に前作から2年振りに発表された3rdソロ・アルバムです。
まるで映画のワン・シーンの様な素敵なモノクロのジャケットですが、アルバムの内容から受けるイメージとは実はあんまり合っていないと思います。( ^_^;)

このアルバムからノップラーはMartinの自身のシグネイチャー・モデルHD-40MKで作曲する様になったとインタビューで語っており、そのせいかアコースティックな質感のレイドバックした様なサウンドの曲が多いのがこのアルバムの特徴でしょうか。

またエレキ・ギターによるプレイも今までよりも控えめといいますか、曲全体のバランスを考え必要最小限と思われる印象的なフレーズを適所に散りばめるといったプレイに変わってきたと思います。

そして歌詞の内容も、前作[ Sailing To Philadelphia ]がアメリカがテーマだったのに対して、M-1[ Why Aye Man ]の歌詞に代表される様に、ネイティヴ・アメリカンのチャント(詠唱)と北アイルランドのパブでの他愛も無い会話とその一方でサッチャー時代の政策による経済難民たちが祖国の奥深くでブルーカラーの仕事を強いられていることを嘆いている様を同時に盛り込んでいたりとその洞察はより深く、より広くなっており、前作での表現手法から更に進化したと言えると思います。

個人的に印象的だったのはM-4[ A Place Where We Used To Live ]で、1stソロに収録されていた[ Rudiger ]を彷彿させる曲調ですが、ギターはずっと控えめで、アコースティック・ギターによるオブリが心地よく、もう少し聴きたいと思っているうちにフェイド・アウトしてしまう思わせ振りな曲でもあります。
またM-6[ Fare Thee Well Northumberland ]はその後の[Song For Sonny Liston ]等に受け継がれるブルース調の曲ですし、M-8[ Marbletown ]は墓地での心情を歌った典型的なフォーク・ブルースです。

アルバム全体としてはM-7の[ Quality Shoe ]も1950年代のアメリカのカントリー・ポップ風だったり、タイトル曲のM-10[ The Ragpicker's Dream ]はピアノとベースとアコースティック・ギターとヴォーカルのみで暫く淡々と続くロマンティックなバラッドであり、M-11[ Daddy's Gone To Knoxville ]はデキシーランド・ジャズ的な4ビートの楽しい曲調と、サウンド的にはかなりバラエティに富んだ内容となっています。

ちなみにシングル・カットされたのはM-1[ Why Aye Man ]のみです。

またイギリス盤とカナダ盤では初回限定盤で2CDのものもあり、そちらのもう一枚のボーナスCDにはライヴ・テイクやエンハンスト・ヴィデオが納められていました。
以下にそのボーナスCDの内容を記載しておきます。

1. Why Aye Man (Live at Shepherds Bush Empire)
2. Quality Shoe (Live at Shepherds Bush Empire)
3. Sailing to Philadelphia (Live in Toronto)
4. Brothers in Arms (Live in Toronto)
5. Why Aye Man (Enhanced video)

ノップラーは本アルバム発表後、小規模のプロモーション・ツアーを行い、翌2003年からのヨーロッパ・ツアーに臨んでいましたが、なんとオートバイ事故を起こし、肋骨を骨折する等の重傷を負いツアーはキャンセルされてしまいました。

幸いにもリハビリの末に怪我は完治し、その後ニュー・アルバムの為の曲作りに専念する事となりました。めでたし、めでたし。( :_ ; )


<by Knopfleri (ノップレリ)>

個人的評価 ★★★★☆ (満点 = ★★★★★)