Making Movies - 1980 -
Dire Straits


1, Tunnel Of Love トンネル・オブ・ラヴ (08:08)
2, Romeo And Juliet ロミオとジュリエット (05:54)
3, Skateaway メイキング・ムーヴィー (06:18)
4, Expresso Love エクスプレッソ・ラヴ (05:04)
5, Hand In Hand ハンド・イン・ハンド (04:48)
6, Solid Rock ソリッド・ロック (03:19)
7, Les Boys 男達は… (04:07)
[ Personnel ]
Mark Knopfler [lead guitar, lead vocals]
John Illsley [bass, backing vocals]
Pick Withers [drums]
Roy Bittan [keyboards]
David Knopfler [rhythm guitar] (Uncedited)
Sid McGinnis [guitar] (uncredited)
Recorded : June - August 1980
Producer : Mark Knopfler and Jimmy Iovine
Release : October 17, 1980
Label : Vertigo Records(U.K.) , Warner Bros. Records (U.S.A.)


このアルバムは1980年10月に発売されたダイアー・ストレイツの3枚目のアルバムです。
プロデュースにはノップラー自身とジミー・アイヴォイン(後にU2やシェリル・クロウ、エミネムのプロデュースで有名になる。)が担当しました。

デヴィッド・ノップラーがこのアルバムの制作途中で脱退しており、クレジットはされていませんがM-1[ Tunnel Of Love ]で参加している様です。

またこのアルバムから鍵盤楽器がフィーチュアされる様になったので前作までの渋い楽曲のギター・オリエンテッドなスタイルから飛躍して、その後のストーリー性の高いドラマティックな大作志向の作風の萌芽が既に芽生えています。
M-1のイントロからして新加入したロイ・ビタンのハモンド・オルガンで始まりますからね!
ちなみにこのM-1のイントロ部分は[Carousel Waltz(カルーセル・ワルツ)]という曲のメロディで作曲者はRichard RodgersとOscar Hammerstein IIという、その筋では知らない人はいない程の名コンビの作曲家です。
[Carousel (回転木馬)]という有名なミュージカルの挿入曲で日本でもお馴染みの曲でよくCMでも使われます。

よく曲名の前に.a.k.a.(Also Known As)と付け加えられる事が多い程の有名曲で、ちなみにこの.a.k.a.が付く曲は世界中で認められた曲の枕詞みたいなものだと思って良いでしょう。。
ノップラーは昔子供の頃見ていた番組のタイトル曲がこの曲で、それで無意識にアレンジに取り入れたと語っていました。

このアルバムにはM-1[ Tunnel Of Love ]やM-2[ Romeo And Juliet ]、M-4[ Expresso Love ]、M-6[ Solid Rock]といった後にライブの重要なレパートリーであり、ダイアー・ストレイツを代表する事となる名曲が多く収められているのが特徴です。

ただしそれらの曲と他の曲とのクォリティ・ギャップといいますか、落差が非常に大きく感じられます。
個人的な感想ですが上記4曲が全て収められているBEST盤があれば、このアルバムはもう殆ど聴かないかなという感じです。

そのぐらい上記4曲と他の曲に落差がありアルバムとしての統一感を曖昧にしている様に感じます。
かろうじてM-7[ Les Boys ]の様な佳曲で最後を締めているのでなんとかアルバムとしての存在意義を感じさせますが・・・・

聴き応えのある曲とそうでない曲とがバランス悪く同居しているので、個人的にはあまり高い評価はしていません。
もしかしたら先にライヴ盤等で先にこのアルバムの曲を聴いてしまっていたのでそう感じてしまうのかもしれません。
後追いでなくリアル・タイムで聴いてきたらもう少し印象が違ったかもしれません。

最後になりますが、このアルバムかたシングル・カットされたのはM-2[ Romeo And Juliet ]、M-3 [ Skateaway ]、M-4[ Expresso Love ]、M-6[ Solid Rock ]の4曲です。
その中で、M-2[ Romeo And Juliet ]は全英チャート8位まで上がりました。ちなみにアルバムのチャートは全米19位になったのが最高で1500万枚売り上げた1stアルバムや700万枚売り上げた2ndアルバム程の成功はしていない様に見えますが、これはバンドとして安定した人気になってきたともいえるのではないかと思われます。

それが証拠にアルバム発表後のワールド・ツアーの規模は前2枚のアルバムのツアーの時とは比べられない程大規模なものとなりました。

<by Knopfleri (ノップレリ)>

個人的評価 ★★★★ (満点 = ★★★★★)